一般ニュース 12月2010年

22/12/10 チャイナ エアラインが豪州経由でNZのオークランドに運航
22/12/10 メルボルンへの運航計画を依然延期 − エア インディア
22/12/10 来年、週4便でシドニーへの就航を計画 − トルコ航空
15/12/10 オーストラリアで最も高い着陸料になる − ケアンズ空港
15/12/10 10月までの年間貿易収支は10億ドル超の黒字−ニュージーランド
15/12/10 来年3月、ブリスベン/バリ間に就航 − ストラテジック航空
08/12/10 10月のオーストラリアの小売売り上げは減少も、輸出は増加
08/12/10 新手荷物規則に反発し、サボタージュを計画−カンタス航空従業員
08/12/10 カンタスのA380機事故による損害保険請求額は7,270万ドルに
01/12/10 安全性の懸念を指摘したパイロットを解雇−ジェットスター航空
01/12/10 A380機の運航を再開 − カンタス航空
01/12/10 来年4-7月のシドニー/ホノルルをデイリーで運航−ハワイアン航空

                                                

12月22日2010年 チャイナ エアラインが豪州経由でNZのオークランドに運航
  ニュージーランドと台湾が両国の関係強化の一環として航空機の運航枠を拡大する。 台湾のチャイナ エアライン(China Airlines)が、現在週3便で運航している台北/ブリスベン路線をニュージーランドのオークランドまで延長することになった。 (Source: Aircargo Asia-Pacific, 09/12/10 "New Zealand grows closer to Taiwan")
12月22日2010年 メルボルンへの運航計画を依然延期 − エア インディア
  エア インディア(Air India)がメルボルンへの運航計画を、収益性に疑問が残るとして延期している。 
  同社は当初今年11月1日からメルボルンに直行便の運航を開始するとしていたが、6月には収益性の問題で就航の延期を発表していた。 同社のTridip Kumar Palit専務取締役はTravel Today社に対して、「メルボルン線に対する高い需要があるのは間違いないが、問題は収益性だ。 現在、役員会で就航についての検討をしているが、早くても就航は来年半ばで、チケットを販売するために、初便の前に少なくとも3ヶ月間が必要である。 親戚や友人を訪ねる人々が主要な客層となるが、10年前にオーストラリアに運航していた時は、運航を維持するほどの旅客数はなく、収益率は非常に悪かった。 運航については現在検討中で、運航開始は当分の間延期となる」と話した。 
  エア インディア(Air India)は、来年半ばに航空会社のグループであるスターアライアンスに加盟する予定で、経営統合したインディアン航空(Indian Airlines)との予約システムの統合を進めていた。 (Source: Travel Today, 15/12/10 "Air India shelves Melbourne plans")
12月22日2010年 来年、週4便でシドニーへの就航を計画 − トルコ航空
  トルコ航空が2011年10-12月にシドニーへの就航を計画している。 
  同社のTemel Kotil社長がスターアライアンス加盟航空会社の会議で、Travel Today社のインタビューに対して、「インドネシアのジャカルタ経由でイスタンブールとシドニー間の運航を週4便で始める。 B777機を使用すればイスタンブールとシドニー間を直行で運航することも可能であるが、ジャカルタを経由してネットワークを構築する方が理にかなっている」と話した。 (Source: Travel Today, 16/12/10 "Turkish Airlines set for Sydney")
12月15日2010年 オーストラリアで最も高い着陸料になる − ケアンズ空港
  クイーンズランド州北部のケアンズ空港が、現在新しく導入を計画している料金体系により、2014年までにはオーストラリアで最も高い着陸料を徴収する国際空港となる。 
  オーストラリア全土で航空管制業務を行なっている Airservices Australiaは、空港に着陸する航空会社に対して毎回料金を請求している。 今回その料金の見直しが行なわれ、改定案が公表された。 ケアンズ空港と地元の観光業界は、オーストラリアのすべての空港が同一の料金となるように陳情していた。 
  しかし、ケアンズ空港の料金は、ブリスベン空港に着陸するフライトの約2倍、ゴールドコースト空港より25%高くなっている。 Airservices Australia側は、地理的な要因で費用が違うので、この方針を続けたいとしている。 ケアンズ空港と地元の観光業界やその他のビジネス業界は、このような料金体系はケアンズから航空会社を遠ざけるものだと反発している。 (Source: ABC, 14/12/10 "Cairns Airport landing fees to hit national high")
12月15日2010年 10月までの年間貿易収支は10億ドル超の黒字−ニュージーランド

  10月のニュージーランドの貿易赤字は、予想より少なく3億1,900万NZドル(2億4,924万豪ドル)となり、1月から10月までの年間貿易収支は10億NZドル(7億8,131万豪ドル)以上の黒字となり、過去16年間で最高となった。 
  ニュージーランド統計局(SNZ)によると、10月の貿易赤字額の3億1,900万NZドルは輸出額の8.7%相当となった。 しかし、過去5年間の10月の貿易赤字額の輸出額に対する割合は平均29%となっている。 ニュージーランドの10月の貿易収支は常に赤字となっている。 先月、ロイターが行なった調査では、10月の貿易赤字は4億3,800万NZドル(3億4,221万豪ドル)と予想していた。 
  一方、10月までの今年の年間貿易収支は、12億NZドル(9億3,757万豪ドル)の黒字で、輸出額の2.8%となっており、過去5年間の同期比の平均は14%の赤字となっている。 最後に年間貿易黒字が10億NZドルを越えたのは1994年の1-9月で、輸出額に対する割合は6.4%となっている。 
  10月の輸出額は前年同月より24%(7億2,300万NZドル)増えて37億NZドル(28.9億豪ドル)となり、輸入額は前年同月より16%(5億4,100万NZドル)増えて40億NZドルとなっている。 輸出は粉ミルク・チーズ・バターが前年同月比で62%(4億1,800万NZドル)増え、丸太・木材・木材製品も29%(6,000万NZドル)増えたが、食肉・食用内臓が骨付き冷凍ラムカットが減ったのが大きく影響して6.6%(1,700万NZドル)減少した。 一方、輸入は原油が一時的に大きく増えて47%(1億3,000万NZドル)増加し、資本財も16%(1億10万NZドル)、産業輸送機器も31%(4,800万NZドル)、自動車も19%(4,200万NZドル)増えている。 (Source: NZPA, 29/11/10 "NZ annual trade surplus above $NZ1b")

12月15日2010年 来年3月、ブリスベン/バリ間に就航 − ストラテジック航空

  オーストラリアの新規国際線航空会社ストラテジック航空は、来年3月にブリスベンからインドネシアのデンパサールとバリに運航を開始する発表した。 
  ビジネス席30席、エコノミー席243席仕様のA330機を使用して、ブリスベンを毎水曜日と毎土曜日に出発する。 同社のデーミアン・バスタ広報担当は、「現在、同路線を運航している航空会社のほとんどが、ある程度の飛行時間があるにもかかわらず、機内での余分なサービスを削減している。 当社を利用して頂くと、非常にお得な料金で、広胴機A330機の広い機内でゆったりでき、機内サービスもフルサービスを受けることが出来る」と話した。 
  同社の初便は3月19日で、チケットは片道359ドル(税込み)、往復671ドル(税込み)で売り出されている。 ストラテジック航空はStrategic Aviation Group傘下で、オーストラリアで最も新しい国際線航空会社である。 現在の従業員数は200名以上で、今後12ヶ月間で世界中の従業員数を2倍以上にする予定である。 (Source: AAP, 10/12/10 "New airline to fly Brisbane to Bali route")

12月08日2010年 10月のオーストラリアの小売売り上げは減少も、輸出は増加

  10月のオーストラリアの小売売り上げ額は下落したが、輸出は引き続き増えている。 
  10月の小売売り上げ額は1.1%(季節調整済み)下落し、9月の伸び率も0.1%に下方修正された。 この10月の下落幅は2009年7月以来最大となった。 最も売り上げが減少したのはレストラン・カフェ・持ち帰り食品の4.8%で、衣料・履物・個人アクセサリーも4.6%減少した。 デパートの売り上げも1.1%減り、他の小売業も2%減少した。 最も大きく増加した小売業は食品の0.6%、家庭雑貨の0.5%であった。 
  小売売り上げが下落したことで輸入額が2.5%減少し、10月のオーストラリアの貿易黒字が9月の18.1億ドルから26.3億ドルに増えた。 これで7ヶ月間連続で貿易収支が黒字となっている。 10月のオーストラリアの輸出額は、農産品が8%増えたことで全体的には1%増加したが、他の商品は輸出価格が下がったため1.5%減少した。 (Source: ABC, 02/12/10 "Retail sales slump, surplus surges")

12月08日2010年 新手荷物規則に反発し、サボタージュを計画−カンタス航空従業員

  新しい手荷物の規則によると、カンタス航空の国内線の旅客は1人1個の手荷物しかチェックイン出来なくなる。 
  運輸労働者組合(TWU)によると、カンタス航空の手荷物担当の従業員は、この規則に反対するために、クリスマス期間中に職場でのサボタージュする計画を立てている。 この新しい規則に基づくチケットの販売は今日から開始されるが、実際に旅客がチェックインするのは来年6月以降となる。 
  TWUのトニー・シェルドン氏は、「この規則が実施されると、旅客は1個のバックに出来るだけ詰め込むようになり、重量が重くなってカンタス航空の手荷物担当の従業員の負担が高まることになる。 お年寄りの人にも困難な状況を強いる。 組合員は、『カンタス航空とジェットスター航空の手荷物担当の従業員の多くが勤務中に、重量物を持つことで体を壊しており、今回は反対するために立ち上がらなければならない』と話している」と語った。 
  一方、カンタス航空は、「今回の新しい手荷物の規則は、法律で決められている職場における健康・安全性の条件を満たしている。 24キロを越えるバッグにはすべて”重量物のタッグ”を添付し、1個のバッグの最高重量が32キロまでとしている」と語った。 (Source: ABC, 01/12/10 "Union bags Qantas luggage policy")

12月08日2010年 カンタスのA380機事故による損害保険請求額は7,270万ドルに
  カンタス航空が保有するA380機のエンジン事故で、機体への損害に対する保険請求額が7,000万USドル(7,270万豪ドル)になるとされている。 
  損害保険会社エーオン(Aon)社の航空機保険部門は、月例の業界ニュースで、「カンタス航空のA380機のエンジン事故で、エンジンや翼に大きな損傷が出ており、その損害額が7,000万USドルになる」としている。 この金額は航空機自体の損害だけで、保有するA380機をすべて運航停止にしたことによるビジネスの損失額は含まれていない。 代替機のチャーター代や、予約の取り消しなどの損害は、事故を起したエンジンのメーカーであるロールス・ロイス社に賠償を求めていくことになる。 
  エーオン社の予想では、今回のカンタス航空の事故で航空業界保険の赤字が現時点で19.6億USドルとなり、過去最高の2009年の20.9億ドルをわずかに下回っている。 (Source: ABC, 30/11/10, "Qantas A380 damage claim $US70m: Aon")
12月01日2010年 安全性の懸念を指摘したパイロットを解雇 − ジェットスター航空

  ジェットスター航空のパイロットと労働組合の代表者は、ジェットスター航空の安全性の懸念と職場の問題を新聞の記事で提起したことで、このパイロットが解雇されたと発表した。 
  オーストラリア・国際パイロット協会は、この問題をFair Work Australia.に提訴するとしている。 一方、ジェットスター航空は、このパイロットが就業規則に違反したことで、解雇の決断をしたとしている。 
  このパイロットの名前はジョー・イアキンス氏で、シドニーにベースを置く副操縦士であった。 イアキンス氏は、「私はフェアーファックス系の新聞記事で会社を非難したことで解雇となった。 私が書いたこの記事を信じようと信じまいと、重要なことは、組合の代表者や職場の安全性に疑問を持った人が、この懸念を広く社会に声を上げる権利を持つことではないでしょうか? 会社の幹部がこの懸念に耳を傾けない以上、この懸念を社会に直接伝えるしか選択肢はなかった。 一部のパイロットの雇用をシンガポールに移す会社の決定や、パイロットの新しい昇進システムが安全性に影響することを懸念している」と話した。 
  オーストラリア・国際パイロット協会のバリー・ジャクソン会長は、「安全性の懸念を指摘した者に、会社が懲罰的なことをすることを心配している。 不当解雇請求、労使紛争の解決等を任務とするFair Work Australiaに提訴する」と話した。 一方、ジェットスター航空側は、「イアキンス氏は、会社の信用を落とすような記事を公共に発表したりするなど、多くの就業規則に違反したことで解雇された」としている。 (Source: ABC, 26/11/10 "Jetstar sacks pilot who raised safety concerns")

12月01日2010年 A380機の運航を再開 − カンタス航空

  空中でエンジンのひとつが爆発した事故の後、初めてとなるカンタス航空のA380機が11月27日午後シドニーを出発した。 
  このフライトは午後5時30分に出発したシンガポール経由のロンドン行きのQF31便で、同社のアラン・ジョイス最高経営責任者と満席の乗客453人が搭乗している。 カンタス航空は現在保有しているA380機の合計16基のエンジンを交換することにしている。 当面は2機のA380機を路線に再投入させ、新規A380機が今年末までに2機、来年初めにさらに2機を受領をする予定になっている。 
  ジョイス最高経営責任者は、「カンタス航空は、エンジンメーカーのロールス・ロイス社と緊密に協力して、エンジン交換を速やかに行う。 残っているA380機を出来るだけ早く路線に再投入する努力をしており、数週間のうちに完了させたい」と話した。 
  同社は、保有するA380機の一機がシンガポールを離陸した直後、一基のエンジンが爆発する事故が発生し、3週間前にすべてのA380機の運航を中止した。 今回A380機の再投入を開始したものの、ロサンゼルス線への再投入は、さらなる安全性の確認が必要であるとして控える。 (Source: ABC, 27/11/10 "Qantas A380 returns to the skies")

12月01日2010年 来年4-7月のシドニー/ホノルルをデイリーで運航−ハワイアン航空
  ハワイアン航空は、現在週4便で運航しているシドニー/ホノルル間のフライトを、来年4月6日から8月1日までデイリーで運航する。 これは同社が2004年5月に就航してから、初めてのデイリー運航となる。 また8月2日以降は週5便で運行することにしている。 
  この増便で2011年のシドニーとハワイ間の提供座席数が1万9,000席増える。 ハワイアン航空の同路線の使用機材は広胴機のB767-300ERで、ビジネス席18席とエコノミー席264席である。 (Source: Travel Today, 23/11/10 "Hawaiian goes daily from Sydney")